大鰐温泉ヤマニ仙遊館
源氏が台頭した鎌倉時代建久年間に開湯、藩政期は「津軽の奥座敷」として名をはせ江戸時代の温泉番付表では別格の「行事」に名を連ねた大鰐温泉の中で現存する旅館の中では最も古い宿になります。
ヤマニ仙遊館の歴史は創業年を職業選択の自由が認められた明治4年の翌年明治5年としておりますが、明治14年の明治天皇御巡幸の際は現在の本館正面にご宿泊所として御仮屋が建てられ、当館は天皇の最側近である有栖川宮熾仁親王他侍従長らの主宿だった記録が残っている背景を考えると、遡って江戸期から何らかの温泉施設としての営みがあったと思われます。
現在の本館建物は奥羽本線陸奥大鰐停車場が開業した翌々年の明治30年に建立されました。質素な和風建築ながらも玄関正面から2階へ上り途中から左右に振り分けられる宮殿階段が趣と重厚感を醸し出しています。
明治から大正~昭和の華やかな時代数々の文人や要人に愛され、作家の太宰治や南満州鉄道総裁の後藤新平らが宿泊された時のままの客室が残されており、当時の時代を振り返りながら大正風情を感じながら過ごす事が出来ます。
基本情報
- 都道府県
- 青森
- 温泉名
- 大鰐温泉
- 施設名
- ヤマニ仙遊館
- 住所
- 〒038-0212 青森県南津軽郡大鰐町蔵館村岡47-1
- 電話
- 0172-48-3171
- 公式サイト
- https://senyukan.com/
- 室数
- 11
- 料金
- 8500円~15500円
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 9:30
- 日帰り入浴
- 不可
文化遺産情報
文化財情報
- 該当する文化財登録基準
-
- 国土の歴史的景観に寄与しているもの
- 再現することが容易でないもの
- 文化財認定箇所
- 本館と土蔵
アクセス
- アクセス方法
- 車:JR新青森駅より車で60分/大鰐弘前インターより車で10分
電車:JR大鰐温泉駅より徒歩12分/津軽の食文化が集まる弘前市民の市場「虹のマート」前の弘南バスターミナルから仙遊館前のバス停(大湯前)までバス直通34分(一時間に1本)