芦ノ牧温泉仙峡閣

「古を偲ぶ佇まい」
福島市の板倉神社にあった昭和13年建立で二代目の武徳殿を昭和30年ごろに会津芦ノ牧に移築改装し温泉旅館として生まれ変わった仙峡閣は芦ノ牧温泉で唯一自家源泉かけ流しの宿として通年営業いたしております。会津若松出身の建築家で明治時代に活躍した江川三郎八という方が関わったとの伝承もありますが資料からそれを直接確認出来なかったものの江川三郎八研究会の現地調査では「江川式小屋組」に極めて似ているとのご意見もいただいてるところです。芦ノ牧温泉の開湯は古く諸説ありますが僧行基による発見とされています。それまでは近隣の人が利用するのみの温泉であったようですが明治35年にこの地に道路が開通したことにより温泉地として発展していきました。武徳殿はかつては武道奨励のために各地に建立され武道の稽古や競技場としての機能を果たしていたそうです。建築当初のほぼ変わらないその外観、特に玄関の切妻破風の大屋根や主屋根中央の千鳥破風と入母屋造車寄を重ねた正面の構えに特徴があり木鼻や斗栱、二重虹梁蟇股といった神社様式装飾を随所に残しております。また内部に関して特筆できるのは直径300mmの丸柱が通し柱として16本あり現在では施工困難な貴重なものです。芦ノ牧温泉は四方を山々に囲まれ渓谷美の美しい温泉地で四季折々の表情が楽しめます。
仙峡閣の風呂は素朴ではありますが透明度の高いさらっとしたお湯に珍しい立ち湯のある湯船が日頃の疲れを癒してくれます。令和元年7月国登録有形文化財になりました。

基本情報

都道府県
福島
温泉名
芦ノ牧温泉
施設名
仙峡閣
住所
〒969-5132 福島県会津若松大戸町上小塩遅谷3084-3
電話
0242-92-2026
室数
13
料金
13,350円~18,850円
チェックイン
14:00
チェックアウト
10:00
日帰り入浴
不可

文化遺産情報

文化財情報

該当する文化財登録基準
  • 国土の歴史的景観に寄与しているもの
  • 造形の規範となっているもの
  • 再現することが容易でないもの
文化財認定箇所
建物の2階、3階部分

アクセス

アクセス方法
車:磐越自動車道会津若松ICから国道118号線経由で約40分。
電車:会津鉄道芦ノ牧温泉駅下車、送迎あり(朝は10時まで、午後は14時〜17時までの間の電車の時間に合わせて、要連絡)。

予約について

ご予約は公式予約サイトより