白布温泉湯滝の宿 西屋
江戸時代より残る築約200年の茅葺入母屋造りの母屋に、築約80年の本陣造りの本館。昭和末期に建てられた食事処と離れも、昔ながらの木造建築が特徴で重厚なたたずまいを見せている。よく磨きこまれた柱や手すりにも、木の温もりと歴史の重みが伝わってくるようであり、日本の伝統文化、木造建築の良さを守り、後世に残そうとする若い主人の気持ちが表れている。
米沢市は平成23年7月5日、これらの建築物を景観法に基づく「市景観重要建造物」の第一号に指定した。石積み基礎、正面玄関の石段とも見事な調和を見せており、地域の景観に重要な建造物として指定したのである。この指定を受けた館主は、「この度の震災や津波で多くの命や建造物が失われた。古里の懐かしい景観を大事にしたい思いも強くなる。代々続いてきた伝統ある旅館を大事に守り、観光新興に役立てたい」と話している。自然の風景に溶け込んだ懐かしい景観と、伝統の木造建築の温もりと優しさは文化遺産としての価値も高く、古より滔々と流れる出湯の温泉文化とともに、長く後世に受け継がれていくものと信じたい。
基本情報
- 都道府県
- 山形
- 温泉名
- 白布温泉
- 施設名
- 湯滝の宿 西屋
- 住所
- 〒992-1472 山形県米沢市大字関1527
- 電話
- 0238-55-2480
- 公式サイト
- http://nishiya-shirabu.jp/
- 室数
- 17
- 料金
- 12,030円~
- チェックイン
- 14:00
- チェックアウト
- 10:00
- 日帰り入浴
- 可
文化遺産情報
その他の建造物情報
山形県米沢市指定景観重要建造物として、日本文化遺産を守る会に入会。
(対象部分:母屋・客室)
アクセス
- アクセス方法
- 車:東北中央自動車道米沢八幡原ICより35分。
電車:JR山形新幹線米沢駅から白布天元台行バスで約45分。タクシー約30分。