強首温泉樅峰苑

樅峰苑は、代々名主を務めた小山田家12代当主の邸宅として1917年に建てられたものである。その後、周辺で温泉が発掘されたのを機に屋敷を改修、宿として営業するようになったのは1966年、100余年が経った今も威風堂々としたたたずまいを見せている。

表玄関の屋根は最上部が社寺建築を思わせる千鳥破風、中上部が入母屋造り、下部が唐破風という凝った手法が採用されている。屋内の1階にある食事室は中央の柱を軸に襖で仕切られた10畳の4部屋となっているが、この柱は着脱可能な造りで、取り外すと40畳の大広間となる。玄関口の廊下には16メートルの天然秋田杉の一枚板を使用し、2階への階段には宮大工ならではの技が光るルネサンス調の設えなど見所も多い。2階客室の造りも決して華美ではないが、床の間や欄間は繊細で質実、豪農屋敷の風格が醸し出されている。

母屋全体が登録有形文化財として登録されたのは平成11年10月で、16代当主の小山田明さんは「この町の歴史の証として守り続けたい。特に日本の伝統建築に興味のある方はお泊まりいただきたい」と話している。

基本情報

都道府県
秋田
温泉名
強首温泉
施設名
樅峰苑
住所
〒019-2335 秋田県大仙市強首字強首268
電話
0187-77-2116
公式サイト
https://syohoen.net
室数
7
料金
16650円~24350円
チェックイン
15:00
チェックアウト
10:00
日帰り入浴

文化遺産情報

文化財情報

該当する文化財登録基準
  • 造形の規範となっているもの
文化財認定箇所
強首樅峰苑(旧小山田家住宅)

アクセス

アクセス方法
車:秋田空港から約16分。秋田自動車道西仙北ICから約7分。
電車:JR奥羽本線峰吉川駅下車、送迎車で約6分。14:30以降送迎あり(宿泊日前日まで要予約)。

予約について

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