松之山温泉凌雲閣

有馬・草津と並び日本三大薬湯に数えられる松之山温泉は、豪雪地としても知られる新潟県南西部の山間部に位置し、棚田の残る自然郷にある。国の歴史的景観に寄与しているものとして、平成17年に登録有形文化財に指定された凌雲閣は、豪雪にも耐えられる建築技術を今に伝える木造三階建ての建物で、その姿は日本の原風景に相応しく見上げるだけでも郷愁をかきたてるものがある。

この建物は1938年の建築で、当時の主が上州渋川から宮大工を呼び寄せ、一人一室を担当させ、技と意匠を競わせて建てられたものという。板を張った玄関は磨きこまれ、無垢材を使用した階段の手摺にも昭和初期の木造建築の特徴がにじみ出ており、古き良き物が大事に使われてきた様子がうかがえる。傘を張ったような天井の部屋、可愛らしい飾り窓のある部屋、凝った設えの欄間と、宮大工一人一人の創意工夫が施された本館の14室は、それぞれが遊び心にあふれ、歴史が息づき、古き良き時代の浪漫漂う懐かしい郷愁の宿である。

基本情報

都道府県
新潟
温泉名
松之山温泉
施設名
凌雲閣
住所
〒942-1435 新潟県十日町市松之山天水越81番地
電話
025-596-2100
公式サイト
http://www.ryounkaku.net/
室数
17
料金
14450円~22150円
チェックイン
15:00
チェックアウト
10:00
日帰り入浴

文化遺産情報

文化財情報

該当する文化財登録基準
  • 国土の歴史的景観に寄与しているもの
文化財認定箇所
本館

アクセス

アクセス方法
車:関越道塩沢石打ICから国道353号線経由約60分、越後川口ICから国道117号、353号線経由約60分。上信越自動車豊田飯山ICから国道117号線経由約60分。
電車:北越急行まつだい駅下車。送迎あり(要予約)。

予約について

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